大正池 24th/Sep./2004今まで旅行をしてきた中で、印象に強く残った風景の一つに、長野県の焼岳の麓にある大正池がある。上高地の冷涼な空気と水面から突き出ている立ち枯れの木々が幻想的な雰囲気を創り出している。この大正池は、焼岳の大爆発による膨大な土砂流により、急スピードで梓川がせき止められ誕生した。火山によりフリーズした時の記憶を、立ち枯れの木々から感じ取ることができる。
始めて行ったのは、小学生の頃で家族旅行だった。その時に見たこの大正池の風景を再び見たくて、大学3回生の時に一人旅に出た。これは、その時に撮った写真。今見ると、構図も拙いし、なによりデータの解像度の低さが時代を感じさせる。
名所となる風景のパターンの一つに「奇観」というものがある。奇妙な風景というよりは、その場所の特徴が際立っている風景。秋吉台の風景も石灰を多く含む土の特徴が風景となって現れている。この大正池も、焼岳の噴火と、湖だった場所はかつて森であったという記憶が一つの風景の中から感じ取ることが出来る。時がながれるに従って自然は変化していくという当たり前のことを認識させられる。昔の人は、このような風景の中に無常を感じていたのかもしれない。
社会人になる前にもう一回、上高地に行きたい。
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