iPhoneのアプリにi文庫というのがある。日本の名作が読み放題で350円。場所も取らないし、手軽に読める。なにより、デザインと操作が本当の本に近いのがいい。身体的。レイアウトは縦書きだし、ページをめくるのも画面においた指をスライドさせるので本物の本を読んでいる感覚に近い。
内容も、『「いき」の構造』などの古典的名著から夏目漱石、芥川龍之介や太宰治などの有名著作まで網羅している。
忘年会で「学問とはなにか」という話があったのを思い出し、読んだことのない『学問のすすめ』を読んでいる。3年ほど前、シェリングの『学問論』は読んだ。あまり記憶が定かではないけれど、細分化された学問体系を哲学を中心に統合するべきであると主張している本だったように思う。現在の日本では、シェリングの主張とは異なる状況になっている。大学では、隣の学科はまるで外国のようである。土木と建築に至っては、同じモノをさす言葉が違っていたりする。また、同じ言葉でも異なるものを示す場合もある。意思疎通を図るためにはまず言葉を統一することから始めないといけないだろう。英語やドイツ語にはそんなことはない。日本特有の状況である。少し話がそれてしまった。。
社会の価値観が不安定になっていたり、既存のパラダイムが新しいパラダイムに置き換わろうとしているときに、このような学問に関する本が出る傾向があるように思う。それは、今後人間はどのように生きていうべきかという問いと何をどのように学んでいくべきかという問いはほとんど同義だからだろう。そう考えると、福沢諭吉が学問についてどう考えていたかを今勉強するのはいいかもしれない。
個人的には、学問は本質を追究するもの、真理を探究するものだと思う。だから、実学でないものも学問。私は理系だが、理系にいるとこのような考えを持っている人は意外に少ない。というか皆無に近い。そのような人たちは、その研究がどのように社会に役に立つのか目に見える形で示さないと納得しない。単純な興味や好奇心が学問の根底にあるはず。そうしないと、長い人生学び続けていくことはできない。個人的には、生きる限りは考え続けていきたい。
学問のすすめ読み終わったら、またレビュー書きたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿